誹謗中傷・風評対策

ネットに風評を書かれたらどうする?誹謗中傷が書き込まれやすいサイトとは

ネットに風評を書かれたらどうする?誹謗中傷が書き込まれやすいサイトとは

インターネットの匿名性を悪用し、様々な場所で誹謗中傷とも取れる発言を行う人が後を絶ちません。さらに、インターネット上には「誹謗中傷が書き込まれやすい」と言えるようなサイトも存在します。

本記事では、注意しておきたい「誹謗中傷が書き込まれやすいサイト」を押さえつつ、そういった投稿を放置してしまった場合に引き起こされてしまうトラブルや、誹謗中傷投稿をされてしまった場合でもすぐに気付けるための対策方法などを説明します。

なぜ風評や誹謗中傷がサイトに書き込まれやすいのか

なぜ風評や誹謗中傷がサイトに書き込まれやすいのか
掲示板サイトやブログ、SNSなどインターネットを使った発言は、その殆どが匿名で行われる事が多く、たとえ過激な発言を含んでいたとしても、それがどこの誰から発言された情報なのかは一般の利用者には開示されないような仕組みになっています。

もちろん、例え匿名であっても、インターネットを利用するパソコンやスマホの向こうにいるのは人間です。当然、付き合い方や接し方においても対面でやりとりをする場合と同じように丁寧で誠実な発言をする必要があります。

しかし、インターネット上に他人の誹謗中傷を書き込む人は、この「匿名性」を悪用していると言えます。「誰が発言したか公開されない」ことを逆手にとって「何を発言しても良い」と勘違いし、発言しているのです。

しかし、一見匿名で発言しているように見えていても、サイトの管理者側では一定期間ユーザーの情報を保存しており、厳密に言えばインターネット上の発言は完全に匿名という状態ではありません。もしも発言が違法であった場合、被害者が然るべき手順を踏めばユーザーの情報は開示され、発言者を特定する事は可能です。

「誹謗中傷」と「批判」は何が違うの?

近年、掲示板サイトだけではなくSNSなどを中心に大きな社会問題となっている、個人に対する「誹謗中傷」。よくTwitterなどで有名人のリプライ(=返信)欄を覗くと、「これは誹謗中傷なのでは?」と思うような攻撃的なリプライも多く見受けられます。日本では、「誹謗中傷」行為は「名誉毀損罪」や「侮辱罪」などの罪に該当する場合があります。

そもそも、「誹謗中傷」とはどのような行為の事を言うのでしょうか。新語時事用語辞典では、「誹謗中傷」という言葉の意味について以下のように説明しています。

誹謗中傷

誹謗中傷とは、根拠のない悪口を言いふらして他人の名誉を損なう行いのことである。「誹謗」は「人の悪口を言う」ことであり、「中傷」は「根拠のない内容で人を貶める」ことである。厳密な意味は異なるが、どちらも悪意を持って他人を攻撃する行為である点は共通しており、類語の関係に位置づけられる。

引用:誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とは何? Weblio辞書より 新語時事用語辞典の解説

また、ある日本語学者の方は、ニュース内の記事において「誹謗中傷」と「批判」の違いについて以下のように分かりやすく説明されています。

誹謗中傷というのは、ひとことで言うと人格攻撃なんです。相手の人格を否定し、侮辱し、場合によっては危害を加えることをほのめかします。相手本人のみならず、家族や所属先に対する攻撃も含まれます。

一方、批判というのは、相手の発言や行動が適切でないことを述べるものです。相手の人格とは関係がありません。たとえ「あなたの発言(行動)は間違っている」と批判する場合でも、相手の人格は尊重しなければなりません。

引用:Yahoo!ニュース 誹謗中傷と批判はどう違う? 日本語学者に聞いてみた「相手の人格を尊重するかどうか」

以上の見解を踏まえてみると、「誹謗中傷」とは明確な悪意を持って、悪口によって相手の人格を否定する行為であると考える事が出来ます。そしてその範囲は相手本人だけではなく、対象人物の家族や、所属先も含まれるという事です。

「批判」の場合は、相手の行為や発言について「それは適切ではない」と意見を言う行為ですが、その行為の中に人格否定は含まれません。簡単に言うと、例えば政治家などに向かって「あなたの〇〇という発言は、過去の発言と矛盾している」と発言する事は「批判」にあたりますが、「あなたの〇〇という発言は、過去の発言と矛盾している。過去に自分がした発言も覚えていないなんて馬鹿なんですね」と言った時には「誹謗中傷」に当たる場合があると言えます。

誹謗中傷が書かれやすいサイトとは?

誹謗中傷が書かれやすいサイトとは?

では、どのようなサイトが、「誹謗中傷が書き込まれやすい」と言えるのでしょうか。誹謗中傷投稿がよく見受けられるサイトの共通点として、利用者の人数が多く、匿名で気軽に書き込みができるということが挙げられます。以下では、誹謗中傷投稿がされてしまいやすい匿名掲示板サイトを紹介します。

日本で一番有名な大手匿名掲示板「5ちゃんねる」「2ちゃんねる」

5ちゃんねる(https://5ch.net/)や2ちゃんねる(http://2ch.sc/)は日本国内におけるインターネット掲示板サイトの最大手と言われています。サイト内にいくつものスレッドがあり、その内容は経済からサブカルチャーに至るまで様々です。

現在、「5ちゃんねる」「2ちゃんねる」はそれぞれ別のサイトとして運営されています。それぞれのサイトを簡単に説明すると、以下のようになります。

【5ちゃんねる】

5ちゃんねる
引用:5ちゃんねる掲示板

5ちゃんねるは、過去に「2ちゃんねる」として運営されていた掲示板です。2017年の10月に現在の「5ちゃんねる」という名前に改称され、現在はLoki Technology, Inc.というフィリピンの法人が運営しています。

【2ちゃんねる】

2ちゃんねる
引用:2ちゃんねる掲示板

2ちゃんねる(2ch.sc)の方は、最初に「2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)」を立ち上げた方が、新たに設立した掲示板サイトです。こちらは、現在PACKET MONSTER INC.というシンガポールの法人が運営をしています。

2ちゃんねる(2ch.sc)では、5ちゃんねるで立てられたスレッドの情報を定期的に取得して表示しているだけではなく、2ちゃんねる独自に立てられたスレッドも存在しています。そのため、5ちゃんねると2ちゃんねるではレス(=スレッドに投稿されるコメント)番号に差違が生じます。

5ちゃんねる・2ちゃんねるは立っているスレッドも似たように見えるので傍目に見れば同じ掲示板のように見える場合もありますが、運営元が別である、書き込まれているコメントに関しても全く同じではない(2ちゃんねる(2ch.sc)独自のコメントが存在する)事は覚えておくと良いでしょう。

また、トラブルに巻き込まれてしまった場合の削除ガイドラインや削除依頼の方法なども2つのサイトで差違があるため、どちらも対応しなくてはいけない場合でもそれぞれのガイドラインによく目を通す必要があります。

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日本最大級のローカルコミュニティ掲示板・地域別のスレッドがある「爆サイ」

爆サイ.com

引用:爆サイ.com-日本最大級のローカルコミュニティ掲示板

月間10億PVもの閲覧数を誇る掲示板サイトである「爆サイ」は、地域制の高い匿名掲示板として知られています。サイトのトップページから、自分の住んでいる(または、興味のある)地域を選択し、あらかじめ地域ごとに分けられた情報を閲覧する事が可能です。メインで利用しているユーザーは35歳~44歳(35.76%)と25歳~34歳(29.74%)で、この層だけで全体の65%を占めています。

ニュース、災害、政治・経済、スポーツなどの話題から地域別の雑談掲示板まで、数多くのスレッドが存在していて、そのカテゴリ数は2020年7月時点で3500以上。これは国内の掲示板サイトの中では圧倒的な差をつけた1位の数値となります。(参考:爆サイ.com 「爆サイ.comとは?」)

爆サイは大手の掲示板サイトですが、地域別に細かくカテゴライズされたスレッドが用意されていることによって、利用者は自分の話したい話題のスレッドに容易にたどり着く事ができます。

同じ話題を共有したい人が集まるため、内容も深くなってしまいがちであり、悪口や風評、誹謗中傷、話題に挙がった特定の人物の個人情報なども書き込まれてしまいやすくなっています。さらに、ローカルな話題に特化したスレッド内では、曖昧な情報に見えても個人が特定出来てしまう場合があるため注意が必要です。

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月間200万人が利用しているというナイトワーク特化掲示板「ホストラブ(ホスラブ)」


引用:ホストラブ(ホスラブ)

ホストラブ(ホスラブ)は2001年に設立されたナイトワーク関係者のための情報交換サイトで、匿名で投稿できる掲示板をメインにニュースや求人、チャット等様々な機能が充実しています。元々はホストクラブに特化していましたが、現在は水商売などのナイトワーク全体に関わる人々が利用するようになり、その数は月間200万人にのぼるとも言われています。

ホスラブも爆サイと同じように掲示板が地域別に分かれており、それぞれのトピックの中で語られる範囲は狭いと言えます。また、広いトピック内で何度も同じ人物やお店について語られた場合、その人物やお店のみについて語るスレッド(通称:個スレ=個別スレッドの略)を立てられる場合もあります。

個人名の個別スレッドでは、基本的に対象の人物についての詳細な情報が語られる場合が多く、語られている本人の個人情報が書かれてしまったり、誹謗中傷にあたる投稿をされてしまったりする場合も多くあります。同じように、店の個別スレッドでも店自体の誹謗中傷を含む悪評が多数投稿される場合がありますので注意が必要です。

その他の匿名掲示板

現在はSNSが普及しており、わざわざインターネットのサイトに誹謗中傷を投稿するような人は減っているように見えますが、「悪口・愚痴・ストレス発散掲示板」や「独り言愚痴掲示板」など個人の愚痴を投稿するための掲示板も現存しており、直近でも多くの書き込みがある事がわかります。投稿された「独り言」の中には、特定の相手に対する過激な発言も見受けられます。

また、会社の愚痴に特化した匿名掲示板「会社の愚痴,噂,自慢ならsogno」にも多くの会社名が登録されており、書き込みの中には故意に会社の評判を貶める目的で書き込みされているのではないかと思われるようなものもあります。

会社の愚痴,噂,自慢ならsogno

引用:会社の愚痴,噂,自慢ならsognoに掲載されたされた会社に対する愚痴の一部

就職・転職支援サイトなどの口コミ

「OpenWork(オープンワーク)」(旧名称:Vokers)や「リクナビ」「マイナビ」などの就職・転職支援サイトも悪口が書き込まれやすいサイトのひとつと言えます。

これらのサイトでは、就職活動や転職活動をしている人たちが企業のリアルな評判を確かめるために口コミを閲覧する事があります。こういった口コミを書き込むのは、現職で働いている人もいますが、基本的にはすでに企業から退職した人の書き込みが多くを占めます。

会社に対して不満を持ったまま辞めてしまったり、トラブルを起こして辞めていったりした元社員が、元居た会社に対して腹いせのような気持ちで★1(低評価)をつけたりネガティブな口コミを行ったりするなども見受けられます。

また、これらの口コミサイトはフリーメールアドレスや偽名でも登録できてしまうサイトが多いため、社内の関係者だけではなくライバル会社の関係者や個人的な恨みを持った人間であっても簡単に事実無根のネガティブな口コミを行えてしまうといった側面もあります。

サイトに書かれた誹謗中傷を放置するとどうなる?

サイトに書かれた誹謗中傷を放置するとどうなる?

前項で挙げたように、インターネットには誹謗中傷を投稿されやすい様々なサイトが溢れており、今でも多くの誹謗中傷や風評などが掲載されています。対象は個人・法人どちらの場合もあります。

自分や所属している企業の誹謗中傷が掲載されていても気付かず、見つけた時には被害が拡大していたという場合は多くありますが、中には掲載されている事を知っていても構わず放置をしている企業(対処の人的余裕がないという企業も含む)も多く存在しているのではないでしょうか。

もしも、インターネット上のサイトに誹謗中傷が掲載されているにもかかわらず何も対策せずに放置していた場合、個人や企業にとってどのような不利益を被る事が考えられるのか、以下で説明します。

周りからの信頼を失ってしまう恐れがある

就職や転職活動などのためにインターネットで情報を集めた経験のある人は多いと思います。その際、企業の公式ページは第一に確認するとして、その他に参考にしたサイトは何だったでしょうか。

 OpenWork(オープンワーク)

引用:職支援サイト OpenWork(オープンワーク)に掲載された口コミの一部

多くの就活生や転職希望者が活用する就職・転職支援サイトには、上の画像のような企業に対する評価や口コミが多く投稿されています。就職や転職の際にサイトに投稿されている口コミを読む人は多いと思いますが、サイト内の口コミに誹謗中傷が多かった場合、その企業への応募を躊躇ってしまいますよね。

根拠のない誹謗中傷が書き込まれた場合、内部の人間であれば一目見ればある程度真偽の判断はつきますが、外部の人間にはネガティブな口コミが本当か嘘かはわかりません。真偽の判断がつかなくても、「誹謗中傷がわざわざ書き込まれてしまうのだから、良い会社ではないのではないか」という疑念が残ってしまい、応募をやめてしまう人も出てきてしまうでしょう。

また、インターネットを使い慣れている人は、公式サイトや就職・転職支援サイトの他に、冒頭で説明した5ちゃんねるなどの匿名掲示板サイトでの情報も確認する人もいますので合わせて注意が必要です。

個人の風評が様々なサイトに残っていた場合は、その人の就職活動や結婚などのライフステージに影響が出てしまう場合があります。就職活動を行っている人が企業の情報をインターネットで検索するのと同じように、企業も個人の情報をインターネットで検索する場合があったり、結婚を考える恋人またはその家族などがインターネット上で相手の名前を検索する場合などもあったりするためです。

GoogleやYahoo!などの検索エンジンに影響が出る場合も

インターネット掲示板サイトなどに誹謗中傷ワードが多数投稿され、「個人名(企業名)」+「誹謗中傷ワード」がセットで書き込まれているサイトが多くなると、検索エンジンにも影響が出てしまう場合があります。

【Googleサジェスト】

Googleサジェスト

引用:Google

【Google関連検索ワード】

Google関連検索ワード

引用:Google

こちらは、先ほど紹介した会社の愚痴を投稿する目的で作られた掲示板サイト「会社の愚痴,噂,自慢ならsogno」で非常に多くの誹謗中傷が投稿されていた企業の名前をGoogleで検索した時に出現したサジェストと関連検索ワードです。

このように表示されてしまう理由の全てがサイトに投稿された愚痴・悪口や誹謗中傷のせいだとは言えませんが、原因のひとつになっていると考えられます。その理由としては、GoogleやYahoo!などの検索エンジンは

  • 多くの人が検索ワードと一緒に使用して検索を行っているワード
  • 検索結果に表示されるサイトの中で、検索ワードとセットで出現する確率の高いワード

を優先的にサジェストや関連検索ワードの欄に表示させるためです。

<検索候補の仕組み>

検索候補は、人間の関与なしにアルゴリズムによって自動生成されます。このアルゴリズムは次のような特性を備えています。

他のユーザーが過去にそのキーワードを検索した頻度など、複数の要因に基づいています。
ウェブ上のさまざまな情報を反映するように設計されています。多くの人気トピックに関連する予測が表示される場合があります。

引用:Google検索ヘルプ 検索結果をより速く取得する

こちらは、Googleの公式が提示している「検索候補の仕組み」についての記述です。「他のユーザーが過去にそのキーワードを検索した頻度」というのは、例えば「〇〇株式会社 愚痴」と検索したユーザーが多ければ、そのワードがサジェストや関連検索ワードとして表示される事がありますよ、という意味です。

「関連検索ワード」の情報は、Yahoo!検索の利用者が入力したキーワードや、その組み合わせを機械的に収集・処理した結果をもとに、検索キーワードの組み合わせなどを自動的に表示しています。

引用:Yahoo!検索ヘルプ キーワード入力補助機能とは

こちらはYahoo!の公式が提示している「関連検索ワードの仕組み」についての記述です。Yahoo!の方でも「Yahoo!検索の利用者が入力したキーワードや、その組み合わせを機械的に収集・処理した結果をもとに」と記載されています。

Google・Yahoo!どちらの検索エンジンも、サジェストや関連検索ワードに表示するワードを取得するアルゴリズムについて厳密には公開していません。しかし、これらの記載から個人や企業に対する誹謗中傷ワードが掲載されているサイトを放置しておく事で検索エンジンにも影響が出てしまう場合もあるという事が予測できます。

掲示板などのサイトに掲載されている情報がSNSで拡散される場合もある

基本的に、掲示板などのサイトに書き込まれた情報は、自分から進んでそのサイトを閲覧した場合でないと発見することはありません。しかし、現状、インターネットを閲覧する媒体として多くの人がスマートフォンを利用しており、スマートフォンで画面のスクリーンショットを行う事はとても簡単です。

「〇〇ってサイトにこんな情報載ってたんだけど」などのコメントとともに、Twitterなどの拡散が簡単にできるSNSにスクリーンショットを投稿されてしまったために、企業や個人の風評がリツイートによって瞬く間に拡散されてしまう場合もあります。

リツイートによって情報が広まってしまうと、主に特定のサイト利用者が見るはずだった誹謗中傷が、全く関係のなかったはずのユーザーの目にも触れてしまうため、被害も大きくなります。

サイトに投稿された誹謗中傷にいち早く気付くには

サイトに投稿された誹謗中傷にいち早く気付くには

インターネットのサイト上に投稿されてしまった誹謗中傷を放置しておくと、周りからの信頼を失ったり、思いもよらないほど多くの人の目に誹謗中傷が触れてしまう可能性があったりなど、大きな被害に繋がってしまう可能性がある事がわかります。

そのため、もしも掲示板などのサイトに誹謗中傷が書き込まれてしまった場合は、早急な対処に移る必要性があるのです。それでは、以下で自分の(または自社の)誹謗中傷を投稿された場合でも、すぐに気付く事ができる方法を説明します。

監視ツールなどを利用してこまめにエゴサーチを行う

自分自身や企業などの誹謗中傷にいち早く気付くには、定期的にエゴサーチを行う事が有効と言えます。

まずはGoogleやYahoo!などの検索エンジンに自分や自社の名前を入力してみましょう。検索エンジンにおいて注目すべき場所としては「検索サジェスト」「関連検索ワード(Yahoo!の場合は「虫めがね」とも言われます)」「検索結果の1ページ目に表示されたサイト」が挙げられます。この3カ所が、検索を行った多くの人が集中して見る場所と言えるためです。

個人、または自社に対する誹謗中傷があるかどうかにする気付くために、最低限「検索サジェスト」「関連検索ワード」「検索結果の1ページ目に表示されたサイト」の3点は定期的に検索しておきましょう。

また、エゴサーチにかかる時間を短縮するために「監視ツール」の導入を検討してみるのも良いでしょう。監視ツールを上手に利用すれば、検索エンジンのサジェストや関連検索ワードとして表示されているワードを簡単に確認できるようになるだけではなく、ツールによってはもしも「検索ワード(個人名や企業名など)」と一緒に「誹謗中傷となるワード」がセットで投稿された場合、危険を知らせる自動メールを任意のメールアドレスに送る機能のついたツールもあります。

【エゴサーチとは?】
エゴサーチ(略称:エゴサ)とは、自分の本名やインターネット上で利用しているハンドルネームなどをインターネット上で検索し、評判などを調べる行為の事を言います。企業であれば、企業名や社長(企業の代表者など)の名前、商品や自社ブランド、サービスの名前を検索する行為がエゴサーチと言えます。

参考:風評対策マガジン「エゴサーチってどうやるの?意味や上手なやり方、パブサとの違いをご紹介!」

外部の業者に有人監視を依頼する

個人や企業では監視の時間が賄えない場合は、監視自体を外部へ丸投げしてしまうという方法もあります。主に誹謗中傷対策を行っている業者がサービスとして提供している場合が多いため、監視自体もインターネットの誹謗中傷問題に詳しいプロの目で行われます。監視を行う時間は24時間体制で行う業者や、3時間毎や6時間毎などの定時に行う業者まで、サービスによって違いがあります。業者によってはツールでの監視と有人監視のダブルチェックを行うところもあります。(参考:株式会社エルプランニング|ネット監視サービス

「有人監視」は文字通り「人の目」を使って監視を行うため、利用料金は少し高めに設定されている事が大半ではありますが、個人や企業の評判を落としてしまう恐れのある誹謗中傷投稿を発見する精度が高く、個別に監視するサイトを指定できる場合もあるなどカスタマイズ性の高いサービスでもあるため、もしも導入をする際にはしっかりと希望を伝えた上で納得できるサービスを提供してくれる業者を選ぶと良いでしょう。

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誹謗中傷が書かれたサイトを見つけたら?削除は出来る?

誹謗中傷が書かれたサイトを見つけたら?削除は出来る?

さて、上記の方法でエゴサーチや監視を続け、もしも誹謗中傷にあたる投稿が見つかった場合、どう対処すれば良いのでしょうか。投稿を削除することは可能なのか気になりますよね。

「誹謗中傷」が違法だと認められた場合には削除できる可能性がある

掲示板サイトなどに投稿された誹謗中傷は、その内容に違法性が認められれば削除が可能です。インターネットのサイトに書き込まれた誹謗中傷が違法になる場合の例として、以下のような場合が当てはまります。

【名誉権の侵害】

インターネット上での誹謗中傷トラブルで最も多くみられると言っても過言ではないのが「名誉権の侵害」です。誹謗中傷や風評の書き込みを見た第三者が「この人(企業)と関わるのはやめよう」と考えるような場合は、「その書き込みは人(企業)の名誉権を侵害している」と見る事が出来ます。

【業務妨害罪や信用毀損罪】

インターネットのサイト上に誤った情報や噂を書き込み、個人や企業の業務を妨害した場合は「業務妨害罪」に、信用を貶めた場合は「信用毀損罪」に当てはまる場合があります。ここで言う「信用」というのは、個人や企業が一般社会において認められている社会的評価の事や、経済的な信頼の事を指します。

注意したい点は、どの場合でも基本的に「書込みが虚偽の情報であること」が前提となっている点です。もしも書き込まれたネガティブな投稿が事実であった場合は、違法と言えない場合があります。

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削除を弁護士に依頼するのも選択肢のひとつ

いったん投稿された掲示板の投稿や口コミは、投稿者の持つ「表現の自由」を守り安易な削除をしないようにするため、削除申請に複雑な過程を設けていたり、投稿内容が違法である事を明確に説明できるようにしなければならなかったりする必要があります。被害を受けている当人であれば、書き込みの削除申請を行えますが、申請内容や行程の複雑さに泣き寝入りしてしまう人も少なくありません。

そこで、解決策のひとつとして削除申請を全て弁護士に依頼してしまうという方法があります。弁護士であれば、掲示板や口コミサイトに投稿された(違法と認められた)誹謗中傷の削除申請を代行する事が出来ます。

また、被害者が申請等を自分で行える場合でも、サイトに書き込まれた投稿が違法だと認められるかどうかの判断に少しでも迷いがあるなら弁護士に相談してみると良いでしょう。過去の判例なども踏まえて回答してもらえるので安心です。

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違法と認められなかった時は誹謗中傷対策を行っている業者に相談

もしも、誹謗中傷の書き込みが「違法ではない」という判断になった場合、削除を行うことは難しいと言えます。そういった場合は、削除以外の方法で個人や企業の信用を守ったり、万が一炎上してしまった時の対策を予め強化しておいたりする事が有効と言えます。

そういった対策に関しては誹謗中傷対策のコンサルティングを行っている会社に相談してみると良いでしょう。どういった事に困っているのか、どのくらいの予算での対策を考えているのか、などを提示し、意見やアドバイスを受けてみることをオススメします。

まとめ|誹謗中傷を書かれてしまいやすいサイトは要チェック!書き込みへの対策は迅速に行おう

まとめ|誹謗中傷を書かれてしまいやすいサイトは要チェック!書き込みへの対策は迅速に行おう

インターネットの利用者の中には、匿名性を悪用して個人や企業の誹謗中傷を軽い気持ちで書き込む人が一定数います。さらに、大手掲示板サイトや就職・転職支援サイトなどインターネット上には誹謗中傷が書かれてしまいやすいサイトが存在します。中には、愚痴を書き込むためのサイトなども存在しているため、注意が必要です。

個人や企業に対する誹謗中傷が書かれたサイトを放置しておくと、周囲からの信用を失ってしまったり、元々書かれていた場所からもっと大勢の人の目に留まる場所へ拡散されてしまったり、様々なトラブルに繋がる可能性があるので、気付き次第削除などの対策をとるのが良いでしょう。ただし、書き込みの削除が認められるのは基本的に「誹謗中傷の内容が違法であると認められた時」という事も忘れないようにしましょう。

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ネットの誹謗中傷、風評対策のプロがお悩みを伺います。

風評サイトやサジェストのお悩みのほか、SNSや口コミサイトの監視、社員のSNSリテラシー研修など、幅広くご対応可能です。

監修者
法律事務所アルシエン 共同代表パートナー

清水 陽平

清水陽平弁護士
2007 年弁護士登録(旧60期)。2010 月11 月法律事務所アルシエンを開設。 インターネット上で行われる誹謗中傷の削除、投稿者の特定について注力しており、Twitter、Facebook、Instagramに対する開示請求について、それぞれ日本第1号事案を担当。 主要著書として、「サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル[第3版]」(弘文堂)、「企業を守る ネット炎上対応の実務」(学陽書房)を出版している。