サジェスト・関連

サジェスト汚染はなぜ起こる?サジェストの仕組みや削除方法を解説

サジェスト汚染はなぜ起こる?サジェストの仕組みや削除方法を解説

多くの人が利用する検索エンジンのサジェスト。もしもサジェストが風評ワードで汚染されてしまった場合、そのワードは多数のユーザーの目に留まる事にもなり、イメージや信用に関わる問題に発展する事も少なくありません。

本記事では、サジェストの仕組みやサジェスト汚染がおこる原因を理解した上で、個人でもできる削除申請の手順などを紹介していきます。

Googleサジェストを削除するポイント
Google・Yahoo!サジェストを削除するためのポイントを紹介!【2023年更新版】【弁護士監修記事】サジェストに不都合なワードが表示されて時に削除することは可能なのでしょうか。GoogleやYahooなどの検索窓にネガティブな内容が表示されてしまうことがあります。そのような被害にあってしまった時の対処法などを紹介していきます。...
問い合わせフォーム

サジェストの仕組み

サジェストの仕組み
GoogleやYahoo!などで見られる「サジェスト」。英語でsuggestとは「示唆する」「提案する」といった意味があり、検索エンジンの「サジェスト」は検索するユーザーが調べたいと考えているワードを検索エンジン側が予測し、提案する機能の事を言います。

Googleのサジェスト
引用:Google トップページ

例えばGoogleを使い、東京都品川区で「桜開花」と検索フォームに打ち込むと、サジェストの一番上に「桜開花 2020 東京」と表示されます。

これは、東京都品川区にいるユーザーが「桜開花」と検索した場合、「2020年」の「東京の桜の開花時期」を知りたい可能性が高いとGoogleが判断しているためです。

Googleがサジェストに表示させるワードの選定方法については、厳密な詳細情報が公開されている訳ではありませんが、基本的に「検索ボリューム(月間の検索数)」や「ユーザーの位置情報」などが選定方法に大きく関わっていると言われています。

Yahoo!サジェスト
引用:Yahoo!JAPAN トップページ

同じくYahoo!のサジェストで「桜開花」と検索した際のサジェストです。Yahoo!のサジェスト機能は、公式には「キーワード入力補助機能」と呼ばれており、サジェストに表示されるワードの選定については下記のような説明があります。

「関連検索ワード」の情報は、Yahoo!検索の利用者が入力したキーワードや、その組み合わせを機械的に収集・処理した結果をもとに、検索キーワードの組み合わせなどを自動的に表示しています。

引用:Yahoo!検索ヘルプ キーワード入力補助機能とは

Yahoo!の方も、Googleと同じように「利用者が入力したキーワードや、その組み合わせ」などのデータが反映されると述べています。

これらの事より、大手検索エンジンのサジェストに表示されるワードの選定には「多くのユーザーがその検索ワードとセットにして検索したワード」が大きく関わっていると言えます。

Googleサジェスト対策の方法3つ【徹底解説】最大のメリットとは?
Googleサジェスト対策の方法3つ【徹底解説】最大のメリットとは?【弁護士監修記事】Googleのサジェスト対策は、検索窓に会社名や個人名が入力された時に、不都合なキーワードが表示されないように実施する方法です。サジェストがにどのようなワードが表示されるか、という点はネームバリューを左右します。...

サジェスト汚染とは?

それでは、ユーザーの検索を助けるサジェスト機能の「汚染」とはどういうものでしょうか?下の写真は、とある企業名を検索した際に表示されるサジェストです。

汚染されたサジェスト
引用:Google トップページ

会社名の隣に、「ブラック企業大賞」や「裁判」と表示されていますね。事前情報のない企業の事を調べる時に、「ブラック」や「裁判」などのワードがサジェストに表示されていると、「この会社はブラック企業なのかな?」と疑ってしまうユーザーがいてもおかしくはありません。

もしも就職活動をしている人がこのサジェストを見たら、「ここに応募するのはやめよう」と考えてしまう可能性もあります。

表示されている情報の真偽を確かめるよりも先に、「ネガティブなワードが表示されているという事は、この会社にはそういったワードが表示されるような理由があるのではないか」と考えるのが多くのユーザーの心理です。

こういった、検索した相手にネガティブなイメージを持たせてしまうワードがサジェスト欄に表示されてしまう現象の事を、「ネガティブワード=汚れ」と置き換えて「サジェスト汚染」と呼びます。

サジェスト汚染を放置するとどうなる?

大手検索エンジンは、インターネットを利用する人であればほぼ全ての人が利用すると言っても過言ではないくらい、毎日大勢の人が目にする場です。

何度も言うように「サジェスト機能」は、特定の検索ワードから連想できる(関連のある)言葉を提案するもの。会社名のサジェストに「ブラック」と表示されるという事は、真偽に関わらず「その会社がブラック企業である」というイメージを毎日大勢の人々に広告として発信しているのと同じようなものです。

サジェスト汚染をそのままにしておくと、先ほど少し述べたように採用活動に影響があったり、取引関係にも影響が出てきたりします。

メーカーや小売店の場合は、汚染ワードによっては不買運動に繋がる事もあるでしょう。個人名で検索した時のサジェストが汚染されていた場合は、自身の就職や結婚などで思わぬ壁になる事もあります。

また、ユーザーが検索を行う際に、サジェストに表示されたワードをクリックする確率は高く、放置する期間が長ければ長いほど多くのクリック数を集めてしまいます。その結果、検索エンジン側に「クリック数が多い=需要が高い」と判断されてしまい、対策できる確率も下がってしまうという悪循環が生じます。

サジェスト汚染を受ける原因は?

サジェスト汚染を受ける原因は?
企業や個人に思い当たる事件や事実がないにもかかわらず、なぜサジェストが汚染されてしまうのでしょうか?過去にサジェスト汚染がおこった2つの事例を元に、サジェスト汚染が発生する原因を見てみましょう。

サジェスト汚染に「やり方」が存在?人為的に引き起こされる場合

サジェストに表示されているワードは、先述の「サジェストのしくみ」の部分でも述べた通り、検索エンジンが「検索ワードに強い関連がある」「検索ワードと合わせてユーザーからの需要が高い」と判断したワードとなります。

この仕組みを逆に利用(悪用)すれば、理論上は人為的にサジェスト汚染を引き起こす事は可能と言えます。

つまり、特定の会社に対して「○○株式会社 倒産」などといった「攻撃したい企業名」+「ネガティブワード」で大量に検索を行ったり、掲示板やSNSに繰り返し投稿したりするといった悪質行動を長期間続ける事で、検索エンジンに「○○株式会社 倒産」というワードの組み合わせを「ユーザーに需要がある」と錯覚させるという訳です。

2012年から本格的に行われていた、ある弁護士が受けた一連のサジェスト汚染事件は、一部のなんJ民(2ちゃんねるの掲示板「なんでも実況J板」の住民)を中心とした複数の人物が人為的に引き起こしたものだと言われています。(参考:第一東京弁護士会が弁護士への嫌がらせに声明を発表。2ちゃんねる・なんJ民の“仁義なき戦い”に終止符となるか

思いがけないサジェスト汚染が起こった事例

2013年頃から2015年まで、人気アプリゲームと世界大手のアイスクリームチェーン店がコラボを行いました。

その結果、ネガティブな意味合いで話題になり、アイスクリームチェーン店の名前をGoogleやYahoo!で検索した際サジェストに「まずい」「毒」などと表示されてしまったという事件があります。

アプリゲームと飲食店のコラボはそう珍しいものではないにも関わらず、なぜこのような事態になってしまったのでしょうか?その理由は、コラボ内容とネットでの情報交換が関係しています。コラボ内容は、一定期間にゲーム内でコラボダンジョンをプレイする事ができ、そのダンジョンをクリアすると自分の手札の強化に必要な素材が手に入る、というもの。

当時は最後のコラボ期間という事で、通常より効率良く強化素材が手に入るとユーザーに思わせるような説明が追加されていました。

アプリのユーザーにとって、短時間で効率よく手札を強くできるのは都合が良い=「うまい」話ですよね。しかし実際にコラボが開始すると、その結果はユーザーの期待に届かない内容である事が明るみに出ました。

そして、期待を裏切られ困惑したユーザー達は次々にTwitterなどに「○○(アイスクリームチェーン店の名前)コラボ、まずい…」と書き込んでしまったのです。この「まずい」は当然、コラボしたアイスクリームの味ではなく、「コラボ内容の都合が悪かった」という意味です。

さらに、コラボダンジョンのボスが強く、ダンジョンを効率よく周回するには敵を「毒」状態にすると良いという情報をユーザー同士がSNSや掲示板で教え合いました。

書き込んだユーザーはアイスクリームチェーン店の評価を下げようとは全く考えていませんでしたが、コラボしたアプリは当時から人気が高くユーザー数も多かったためこれらの書き込みも多く、サジェストには「○○(アイスクリームチェーン店の名前) まずい」「○○ 毒」と表示されてしまうサジェスト汚染が起こりました。

コラボは一時的なものであり、現在のサジェストは浄化されているものの、若者だけではなく子どもやファミリー層まで幅広い年代が好む飲食店のサジェストに「まずい」「毒」と表示され汚染されてしまった期間は大きな被害があったのではないかと想定されます。

汚染状態のサジェストを浄化するには

汚染状態のサジェストを浄化するには
それでは、実際に汚染されたサジェストを浄化する方法について見ていきましょう。

サジェスト汚染ワードは申請すれば削除できるのか

サジェスト汚染を引き起こしているワードは、法律に違反していれば法的な手続きで削除できる可能性があるとはいえ、検索エンジン側はユーザーの「知る権利」なども尊重しているため、実際に起きてしまった「事件」や直近の「逮捕」などのワードは削除を拒否されてしまう場合もあります。(参考:最高裁、「グーグル」結果削除は公共性を重視

汚染ワードとして明らかに本人の特定が可能かつ公開されていない個人情報が出現してしまった場合や、虚偽の情報が出現してしまい、そのせいで実害が出ている場合など明らかに法律に違反していると証明できるケースでは削除対応の余地がありますので、まずは個人でもできる削除申請方法を紹介します。

個人で削除する方法

サジェストワードの削除申請は、基本的にサジェスト汚染によって被害を受けている本人のみ行う事が可能です。今回は日本で1位・2位のシェアを誇る検索エンジンであるGoogleとYahoo!のサジェストが汚染されてしまった場合を想定し、これら2つの検索エンジンのサジェスト削除依頼手順を見ていきましょう。

Googleサジェストの削除申請手順

Googleのサジェストが汚染されている場合は、こちらのGoogle公式ホームページにある「法律に基づく削除に関する他の問題を報告する」から削除申請を行うことができます。
法律に基づく削除に関する他の問題を報告する
引用:法律に基づく削除に関する問題を報告する – Legal ヘルプ

まずは「居住国」「戸籍上の姓名」「会社名(企業の場合)」「連絡先メールアドレス」といった自分や企業の基本情報を入力します。

権利侵害にあたるとお考えのコンテンツ

引用:法律に基づく削除に関する問題を報告する – Legal ヘルプ

次に「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツ」つまり、汚染ワードの情報を記入します。こちらの部分の記入がとても大事になりますので、漏れや入力ミスのないようにしっかり丁寧に記入するようにしましょう。

「コンテンツを見つけるのに使用した検索キーワード」
検索ワードを記入します。主に企業名や商品名、個人名などが入ります。

「検索キーワードの入力中に表示された、不適切とお考えの予測キーワード」
サジェスト汚染を引き起こしているワードを入力します。「まずい」「毒」 など。

「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツが表示される国」
Googleが各国の法律に準拠して違反の判断をするために入力します。日本のGoogleサジェストが汚染されている場合は、こちらも日本に設定しましょう。

「ご自身の国で適用される法律に従いその検索候補が違法となる理由をできる限り詳しくご説明ください」
汚染ワードがGoogleのオートコンプリートポリシーや日本の法律に違反している(=削除対象である)根拠や理由を記入します。オートコンプリートポリシーで削除の対象になるものは以下の内容の書き込みです。

  • 暴力的または残虐な内容の検索候補
  • 露骨な性的表現、下品な表現、冒とく的な内容を含む検索候補
  • 特定の集団に対して差別的な内容の検索候補
  • 著名人に対する不適切かつ中傷的な検索候補
  • 危険な検索候補

参考:Google検索ヘルプ オートコンプリート ポリシー

最後にデジタル署名をし、reCAPTCHAのチェックボックスをオンにして送信すれば削除の申請は終了です。タイミングにもよりますが、早ければ1週間~2週間程度でGoogleから削除可否の返答が来ます。

Yahoo!サジェストの削除申請手順

Yahoo!のサジェストに表示された汚染ワードの削除申請は、Yahoo!公式サイトにある「Yahoo!検索 – お問い合わせフォーム」から行う事ができます。

Yahooの情報提供フォーム

引用:Yahoo!検索 – お問い合わせフォーム

 

Yahoo!の問い合わせ項目

確認事項をチェックして「次へ」を押すと、Yahoo!のどの検索について問い合わせしたいかを聞かれます。今回はサジェスト削除の申請なので、一番下の「関連検索ワードの情報提供」を選択し、また「次へ」に進みましょう。

Yahoo!のお問い合わせフォーム

「検索結果ページのURL」の欄には、検索結果のアドレスバーに表示されるURLを記入します。続いて「関連検索ワード」の欄に、サジェストに表示されている汚染ワードを記入しましょう。最後に「詳細」という欄に削除希望の理由を書きます。こちらもGoogleの申請と同様、ワードがどんな法律に違反しているのかを分かりやすく記入しましょう。

最後に確認ページで記入漏れがないかをチェックし、「送信」を押せば申請は終了です。Yahoo!の方ではメールアドレスなどの記入がなかった事からもわかるように、削除可否についてYahoo!側から申請者に連絡が来ることはありません。削除可能の判断がされた場合は、最短で1日~大体1週間程度で対応が行われます。

削除申請が通らなかった場合の対応策

削除申請が通らなかった場合の対応策
さて、GoogleやYahoo!に汚染されたサジェストワードの削除申請を行う方法を確認しましたが、申請を成功させるには「どういった汚染ワードが法律(または検索エンジンの運用ポリシー)に違反しているのか」を正しく見極め、証明し、検索エンジン側に理解してもらわなければなりません。

被害を受けている本人が個人で削除申請をして対応してもらえるのが一番良い事ですが、もしも申請が通らなかった場合は、インターネットのトラブルに対応できる弁護士や誹謗中傷・風評対策の会社に相談してみるといった対応策があるという事を覚えておくと良いでしょう。

誹謗中傷の削除依頼の全て!相談先や削除依頼方法も紹介
誹謗中傷の削除依頼の全て!相談先や削除依頼方法を紹介【2024年最新版】【弁護士監修記事】誹謗中傷の削除依頼について解説。自分や会社についての誹謗中傷が書き込まれてしまったら、削除依頼を進める必要があります。迅速に削除依頼を進めることで、ネガティブな情報が拡散していく可能性を防ぐことが出来ます。...

プロに依頼して削除する

個人で削除する方法を説明する際に「サジェストワードの削除申請は、基本的にサジェスト汚染によって被害を受けている本人のみ行う事が可能です。」と記述しましたが、例外的に被害を受けている本人からの要請により、削除申請の代行を行えるのが弁護士です。

「サジェスト汚染だと思うけど、これが法的に削除可能なのか自分では判断できない」「法律を熟知している人に頼んで削除申請が通る確率を上げたい」と考えている方は、インターネットトラブルに強い弁護士に相談してみる事をオススメします。

サジェスト汚染と思われるワードを法律に照らし合わせてみた結果、どうしても違反とは言えなかった場合でも諦めてしまうには早いと言えます。法律で削除が不可能だった場合は、誹謗中傷や風評の対策をしている会社に相談してみる事も選択肢のひとつである事を覚えておきましょう。

誹謗中傷・風評対策の会社は弁護士のように「削除申請代行」はできません。しかし、それぞれに独自の技術を持っており、インターネットのトラブルを解決する手助けをしています。

誹謗中傷・風評対策の会社を選ぶ際はたくさんありますが、実績はもちろん、対策にかかる金額や対策の方法などをしっかりヒアリングし、自分の状況に一番合った会社を選ぶようにしましょう。

まとめ|サジェスト汚染の放置は絶対にNG!見つけたらすぐに対策を!

まとめ、サジェスト汚染の放置は絶対にNG
サジェスト汚染は、人為的に引き起こされる場合もあれば、思わぬ事故によって引き起こされてしまう場合もあるため、いつ被害を受けてしまうか予想がつかないものです。しかし、サジェストは毎日大勢の人が見る場所であり、汚染の放置期間が長くなれば長くなるほど被害は大きくなるものだと認識しておきましょう。

サジェストの削除申請は、被害を受けている本人であれば無料で行う事ができますので、汚染を発見したらすぐに対応する事をお勧めします。個人で削除申請を行う事が難しい場合は、弁護士に依頼をし、法的な対応をしてもらうと安心です。法律に違反していないと判断された場合やどうしてもまとまった予算の都合が付かない場合などは、誹謗中傷・風評対策の会社に相談しましょう。

ネット炎上リスクをマネジメントする方法!炎上の被害を最小限にするために準備すべきこと
ネット炎上リスクをマネジメントする方法!炎上の被害を最小限にするために準備すべきこと【弁護士監修記事】炎上リスクはインターネットを利用するなら避けられないリスクです。本記事では、炎上リスクをうまくコントロールし、万が一の時のダメージを最小限にするためのヒントを紹介します。...
お問い合わせはこちらから

ご要望の内容 必須

お名前 必須
会社名 必須
電話番号 必須
メールアドレス 必須
お問い合わせ内容

お客様からお預かりした情報は、弊社からの情報提供やご回答の際にのみ使用し、
その他の目的で使用したり、無断で第三者へ提供することはございません。
個人情報および、お送りいただきました内容の秘密は厳守いたします。

風評・誹謗中傷対策のご相談、お見積りは無料です

ネットの誹謗中傷、風評対策のプロがお悩みを伺います。

風評サイトやサジェストのお悩みのほか、SNSや口コミサイトの監視など、幅広くご対応可能です。

監修者
法律事務所アルシエン 共同代表パートナー

清水 陽平

清水陽平弁護士
2007 年弁護士登録(旧60期)。2010 月11 月法律事務所アルシエンを開設。 インターネット上で行われる誹謗中傷の削除、投稿者の特定について注力しており、Twitter、Facebook、Instagramに対する開示請求について、それぞれ日本第1号事案を担当。 主要著書として、「サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル[第3版]」(弘文堂)、「企業を守る ネット炎上対応の実務」(学陽書房)を出版している。