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【検索エンジン別】サジェスト削除の方法をわかりやすく解説

【検索エンジン別】サジェスト削除の方法をわかりやすく解説

自社名を検索したときに、不本意なネガティブワードがサジェストに表示されると、企業の信用や採用活動に深刻な影響を及ぼすおそれがあります。
できるだけ早く削除申請を行い、サジェストから削除することが重要です。

しかし、サジェストを削除する仕組みや申請方法は、GoogleやYahoo!など検索エンジンごとに異なります。
万が一の際にも速やかに対処できるよう、検索エンジンごとのサジェスト削除方法をあらかじめ把握しておきましょう。

この記事では、主要な検索エンジン別に、サジェスト削除の具体的なやり方と注意点を解説します。

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サジェストとは?

「サジェスト」とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを入力した際に、関連性の高い検索候補を自動的に提案する機能です。
「検索候補」や「オートコンプリート機能」とも呼ばれ、検索体験をスムーズにする目的で導入されています。

サジェストは、以下のような複数の要素をもとに自動生成されます。

【サジェストの選定に関連する5つの基準】

  • 月間検索ボリューム
  • ユーザーの属性(年齢層・興味関心など)
  • ユーザーの位置情報
  • ユーザーの検索履歴
  • トレンド性

つまり、サジェストに「〇〇(企業名) ブラック」「〇〇(商品名) クレーム」など、ネガティブなキーワードが表示されるのは、実際にその語句で検索しているユーザーが一定数存在することを意味します。

サジェスト削除の必要性

サジェストは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを入力した際に、すべてのユーザーに共通して表示されるため、非常に大きな影響力を持ちます。
特に、企業名や商品名の検索時にネガティブな語句が並ぶと、第一印象を大きく損なう結果につながってしまうでしょう。

【サジェストに表示されることが多いネガティブなワード】

(企業名・店舗名・商品名などに対して)

  • まずい
  • あやしい
  • やめとけ
  • 詐欺 など

(個人名に対して)

  • 前科
  • 炎上
  • 不倫 など

事実とは関係なく、一定数のユーザーがその組み合わせで検索しているだけで、自動的にサジェストに表示されます。
一度表示されると、その情報に興味を持ったユーザーが拡散するという悪循環が生まれ、企業の信頼低下や売上減少、採用活動への悪影響といった深刻なリスクを招きかねません。

ブランドイメージを守るためには、誤った印象を与えるサジェストを放置せず、早期に削除申請や修正対応を行うことが重要です。
定期的に自社名を検索してサジェストを確認し、問題があれば迅速に対処する意識を持ちましょう。

サジェスト削除のやり方

サジェスト削除の方法は、検索エンジンごとに異なります。
各検索エンジンの仕組みを理解し、正しい手順で申請を行うことが重要です。

ここでは、主要な3つの検索エンジン「Google」「Yahoo!」「Bing」について、具体的なサジェスト削除の方法を紹介します。

Googleサジェストの削除方法

Googleのサジェストを削除する方法は、主に以下の3つです。

  • Googleに対し、不適切な検索候補を報告する
  • Googleに対し、法的削除に関連する問題を報告する
  • ネガティブ記事・投稿の掲載サイトの管理者に対し、削除を依頼する

それぞれの方法について、詳しく解説します。

不適切な検索候補の報告

不適切な検索候補の報告とは、Googleの検索画面でサジェストの右下にある「不適切な検索候補の報告」から、該当ワードと理由を送信する方法です。
内容がGoogleのポリシー(誹謗中傷・暴力・不正確な情報など)に違反していると判断された場合、該当するサジェストが削除されます。

フォームは匿名で送信できるため、気軽に削除申請できるのがメリットです。
ただし、削除可否の判断はGoogleが独自に行うため、結果の通知や個別の回答はありません。
効果を高めるには、複数のユーザーから同様の報告を行うことも有効です。

法的削除に関連する問題を報告

サジェストの内容が名誉毀損やプライバシー侵害など、法的な問題に該当する場合は、Googleの専用フォームから「法的削除に関する問題を報告」を行いましょう。

匿名での送信はできず、氏名・メールアドレス・問題の詳細・法的根拠を記載する必要がありますが、Googleの審査により内容に違反があると認められた場合、該当するサジェストは削除されます。

証拠となるスクリーンショットやURLを添付すると、審査がスムーズに進みやすくなるでしょう。
審査には通常1〜2週間ほどかかりますが、対応しないという判断の場合には結果の連絡はありません。

サイト管理者に記事の削除を依頼

Googleにサジェストの削除を依頼しても、インターネット上にネガティブな内容の記事や投稿が残っていれば、再び同様のサジェストが表示される可能性があります。

根本的な解決のためには、原因となっている記事や掲示板投稿を削除することも必要です。

該当するサイトに「お問い合わせフォーム」や「削除依頼窓口」があれば、そこから丁寧に削除を依頼しましょう。
連絡先が不明な場合は、情報流通プラットフォーム対処法に基づく「送信防止措置依頼書」を提出し、サイト運営者を通じて削除要請を行う方法もあります。

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Yahoo!サジェストの削除方法

Yahoo!はGoogleの検索エンジンを利用しているため、基本的な仕組みと申請方法はGoogleとほぼ同様です。

  • 不適切な関連検索ワードとして報告する
  • お問い合わせフォームから個別に削除を依頼する

まず、Yahoo! JAPANヘルプセンターの「Yahoo!検索 報告フォーム」から、不適切な検索候補ワードの削除申請を行います。

必要なのは削除を求めるサジェストと、その理由のみで、個人情報の入力は不要です。
報告した内容がYahoo!のポリシーに違反していると判断された場合にのみ、該当ワードが削除されます。

ただし、このフォームからの申請では削除可否の通知は届きません。
削除結果を確認したい場合や、企業として正式な対応を求める場合は、Yahoo! JAPAN IDでログインし、「お問い合わせフォーム」から詳細情報を添えて申請することが必要です。

Bingサジェストの削除方法

Bingの検索候補に表示されるサジェストを削除したい場合は、Microsoftの公式フォーム「Bingに対する問題を報告」ページから申請できます。

削除を希望するキーワードやURL、問題の内容を入力し、氏名・メールアドレスなどの個人情報を記入して送信しましょう。

申請後は、Bing側で内容が審査され、ポリシーや法律に違反していると判断された場合に削除されます。
審査にはおおむね3〜10日ほどかかり、問題が確認され次第、該当するサジェストが検索候補から非表示になります。

ただし、申請を行っても必ず削除されるわけではありません。
誹謗中傷やプライバシー侵害といった法的な問題が明確である場合にのみ対応されるため、具体的な説明を記載すると審査が通りやすくなるでしょう。

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サジェストを削除するときの注意点

検索エンジンやサイト運営者にサジェスト削除を依頼する際は、正確な状況把握と的確な対応が求められます。
誤った判断や二度手間を防ぐためにも、以下の2点に注意しましょう。

自分の検索履歴を消去

サジェストは、ユーザー個人の検索履歴や閲覧履歴をもとに表示されます。
そのため、自分の端末やブラウザに履歴が残った状態で検索してしまうと、実際には表示されていないサジェストが見えてしまうなど、誤った判断をしてしまう可能性があります。

サジェスト汚染の有無を正確に確認するには、検索履歴がクリーンな状態で検索することが重要です。
Google Chromeなら「シークレットウィンドウ(Ctrl+Shift+N)」、Safariなら「プライベートブラウズ」、Microsoft Edgeでは「InPrivateモード」を使用しましょう。
また、Googleアカウントにログインしたままだと個人履歴が反映されることがあるため、ログアウトした状態で検索してください。

これにより、実際に他のユーザーが目にするサジェスト結果を客観的に把握できます。

記事を削除してもサジェストは残る

ネガティブなサジェストの原因が特定の記事や投稿にある場合、まずはそのコンテンツを削除するのが基本です。
しかし、検索エンジンは削除後も一定期間キャッシュデータ(インターネット一時ファイル)を保持しており、内容が反映されるまでに時間がかかります。

記事を削除してもサジェストがすぐに消えるわけではありません。
例えばGoogleでは、削除後に「古いコンテンツの更新リクエスト」専用フォームからキャッシュ削除を申請することで、反映を早めることができます。

申請時には、削除済みURLとキャッシュが残っているページの両方を入力しましょう。
キャッシュデータを適切に削除しておくことで、検索結果からネガティブ情報が自然と減少し、サジェスト候補も時間とともに風化していく可能性が高まります。

サジェストが削除されない!申請が通らない原因

検索エンジンにサジェスト削除を申請しても、すべてが承認されるわけではありません。
「依頼を出したのに削除されない」「何度申請しても反映されない」という場合は、検索エンジン側の審査基準を満たしていない可能性があります。

続いては、削除申請が通らない場合に、考えられる原因を2つ紹介します。

不適切なサジェストではないと判断された

サジェストを削除するかどうかは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)の独自基準によって判断されます。
そのため、申請者側が「不快」「企業イメージを損なう」と感じても、検索エンジンのポリシーに違反していなければ削除されないケースが多くあります。

特にGoogleは、明確にポリシー違反が確認できない限り、サジェストを削除しません。以下は、ポリシー違反となる候補の一部です。

  • 危険なコンテンツ
  • ハラスメントコンテンツ
  • ヘイトコンテンツ
  • 性的描写が露骨なコンテンツ
  • テロに関するコンテンツ
  • 暴力や流血
  • 下品な言葉や冒とく的表現

出典:Google の予測入力候補の仕組み(予測入力ポリシー)

「ブラック」「まずい」「評判悪い」などのネガティブサジェストであっても、暴力性や差別表現が含まれない限り、意見や評価の一種とみなされ、削除対象とは認められない場合が多いです。

まずは自社名とキーワードの組み合わせがポリシー違反に該当するかどうかを確認し、客観的な根拠を整理してから申請しましょう。

誹謗中傷・権利侵害の根拠が不十分

サジェスト削除を求める場合、どのような権利が侵害されているのかを明確に示す必要があります。
単に「イメージが悪い」「嫌だから削除してほしい」という主観的な理由では、検索エンジン側が削除に踏み切ることはほとんどありません。

一方で、誹謗中傷や虚偽情報が広範囲に拡散している場合は、個人での対応が難しいこともあります。
弁護士や逆SEO・サジェスト対策の専門会社に相談し、法的手段や情報発信によるリスク低減策を検討するのも効果的です。

サジェスト削除の申請は専門家に依頼しよう

サジェスト削除の申請は、GoogleやYahoo!などの専用フォームから個人でも行えます。
しかし、検索エンジン側の審査基準は厳しく、申請しても削除が認められないケースは少なくありません。
申請内容に不備があると、再申請や追加証明が必要になり、対応が長期化するリスクもあります。

確実かつスムーズに削除を進めたい場合は、専門家への依頼がおすすめです。
弁護士に相談すれば、問題のサジェストが法的に「名誉毀損」や「プライバシー侵害」に該当するかを正確に判断してもらえます。
削除申請や法的措置の代理手続きまで任せられるため、精神的・時間的負担を大幅に軽減できるでしょう。

また、サジェストを削除した後は、再発防止策を講じることも重要です。
エルプランニングでは、検索エンジンの仕組みに精通した専門チームが、サジェスト・関連キーワード対策や逆SEOなどを通じて、検索結果の健全化と長期的な風評リスクの抑制を支援しています。
検索結果をクリーンにするサポートをいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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監修者
清水陽平弁護士