誹謗中傷・風評対策

逆SEO対策の方法と検討ポイント3つを解説!ポイントを押さえて賢く導入しよう

逆SEO対策を検討する時のポイント3つ!

逆SEO対策の方法とは、どのようなものがあるのでしょうか。

会社のサービスや商品について、インターネット上で情報発信するうえで、レピュテーションリスクマネジメントが欠かせない時代になってきました。

Googleの検索エンジンで、社名などを検索した時に、ネガティブな情報が検索結果上に表示されてしまったら「逆SEO対策」を行うことで、これらの情報がユーザーの目に触れないよう施策できる可能性があります。

本記事では逆SEO対策の基礎知識や、対策方法について紹介していきます。

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逆SEO対策とは?

逆SEO対策が必要な状況
逆SEO対策は、会社や個人の名誉を低下させてしまうような不都合な書き込みのあるページを、多くの人が閲覧する「検索結果の1ページ目に表示されない」ようにするといった対策方法です。

インターネット上では、今や誰もが「ネタになる」情報を日々探しています。その上、現在は大手企業の不祥事や芸能人のスキャンダルなど団体や個人を容易に中傷できる環境があり、SNSやブログなどで、簡単にネガティブな情報が拡散されてしまう状況があります。

企業のサービスや会社情報に関する、ネガティブな情報が広まることで及ぼされる経営的なリスクのことを「レピュテーションリスク」といいます。会社に対する否定的な評判が広まることで、企業の信用やブランドが蝕まれていき業績低下を招きます。

逆SEO対策を行うことで、このような悪評によって及ぼされるリスクを回避することができます。

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「誹謗中傷対策の方法」としての逆SEO対策

逆SEO対策を行うことでポジティブな情報を上位に表示させ、後ろ向きな情報が目立たないようにすることで、会社や個人名に関するネームバリューを保護するのです。

ネガティブな書き込みがされてしまうことで、企業の営利活動に影響が及んでしまう「インターネット上の誹謗中傷」の影響は、2001年を境にして年々増加傾向にあります。

こうした状況の背景には、スマートフォンの普及と並行する形で、SNSサービスが充実し、新たなインターネットサービスが次々に生まれていったという、ネット社会と時代の変化があり「情報発信と拡散が容易になった」状況の一つの側面として、誹謗中傷の問題が「もはや無視できない」状態となりました。

逆SEO対策を行うことで、誹謗中傷による被害を抑えたり、ネットユーザーへの信頼回復に一定の効果が期待できます。

参考:wikipedia : 誹謗中傷 – インターネットにおける誹謗中傷

企業ブランド保護の方法と、逆SEO対策

企業のサービスや商品を「より多くの人に知ってもらう」ためには、インターネットが持つ情報の拡散力をポジティブに活用する必要があります。

積極的に自社の商品をアピールするためには「いつか、誰かに誹謗中傷が書き込まれてしまうかもしれない」というレピュテーションリスクを抱えながら、情報発信していく必要があります。

発信する情報の影響力を高めれば高めるほど、比例してレピュテーションリスクも大きくなります。

しかし、万が一風評被害が起こってしまっても、逆SEO対策によって企業ブランドを回復することが出来ます。

また、風評被害が鎮火した後も、逆SEO対策を継続して行っていくことによって、長期的な目線でブランドを保護し続けることが可能になります。

逆SEO対策の方法と検索エンジンの性質

検索エンジンの性質と逆SEO対策の方法
インターネット上で、誰かが企業に関するネガティブな内容を発信し始めると、X(旧:Twitter)やFacebookなどのSNSや、5ちゃんねるなどの掲示板サイトで拡散が起こり、ひどい場合には「炎上」します。

このような状態に発展すると、Googleで社名を検索した時に、後ろ向きな口コミや評判が上位表示されますが、なぜ検索エンジンには、良くない評判が表示されてしまうのでしょうか。

なぜ誹謗中傷が書かれた情報が、上位表示されるのか

検索アルゴリズムの仕組み
もし、あなたの会社に入社したいと考えている、志望者がいるとします。

  • どのような会社で、何の商品を扱っているのか
  • 安定している会社なのか
  • 消費者は、商品についてどのような口コミ書いているか
  • 会社の体質はどうか

入社を考えているインターネットユーザーは、このような情報を知りたくて、Googleに社名を入力して検索をします。

この時に「〇〇株式会社は、ブラック企業だ」という、退職者の口コミや、「倒産するという噂がある」という、掲示板の書き込みなどを見つけたら、どのように感じるでしょうか。

せっかく会社に興味を持ったとしても「この会社は問題があるのではないか」と捉えて入社することをやめてしまうかもしれません。

上の例を見ても分かるように、検索を行うユーザーは、会社についての情報や、消費者など「第3者が会社について、どのような評判・口コミなどを書き込んでいるか」という情報を欲しがっています。

Googleなどの検索エンジンは「検索を行うユーザーが求めている情報が上位に表示される」検索アルゴリズムによって、インターネットユーザーが検索した時に、必要な情報がすぐに手に入る仕組みで動いています。

逆SEO対策を行う3つの方法

インターネット上に、会社に対するネガティブな情報が投稿されて行くと、このアルゴリズムの性質によって、社名で検索した時に、後ろ向きな情報が上位に表示されてしまいます。

逆SEO対策は、このアルゴリズムの性質に逆らわずに「ユーザーが欲しているけれども、ネガティブな情報が含まれない」中立的な情報や、ポジティブな情報が上位に表示されるよう対策していくことで、不都合な情報がユーザーの目に届かないように対策していきます。

自社サイトのSEO対策

自社サイトより逆SEO対策の対象となる風評サイトが上位にある場合には、自社サイトのSEO対策が逆SEO対策で行うべき方法となります。

自社サイトをSEO対策によって上位化し、相対的に風評被害を書かれているページの順位を押し下げます。

会社名やサービス名で検索をしたときに、風評サイトの方が目に付いてしまう状況は、売上や会社のイメージに大きく関わります。

Googleに評価されやすいページは、検索する意図に沿った内容が書かれているページです。自社サイトが検索上で上位に出てきていないのであれば、検索意図に沿った内容に更新することで対策をし、検索結果上のブランディングを行います。

新しいサイトを作成して対策

自社サイトのSEO対策ができても、検索結果上に表示されるのは多くて2ページまでが基本です。

自社サイトの上位化だけでまかなえない場合には、新しいサイトを作成してSEO対策を行い、ネガティブサイトの順位を押し下げる方法もあります。

新しいサイトの作成は手間や時間がかかることや、専門性も高い方法であり、場合によっては状況をさらに悪化させる可能性もあるため、専門家に相談をしながら進めていくべきでしょう。

悪質なサイトやページは削除依頼

対策を行う誹謗中傷が書かれているページが、犯罪や法律に違反する内容であれば、弁護士や警察などへ相談をして、逆SEO対策ではなく削除にて対応するのも方法の1つです。

逆SEO対策と記事削除の違いなどについては後述しておりますので、ご覧ください。

SEOと逆SEO対策、施策方法の違いなど

逆SEO対策のベースとなるのは「SEO対策」の方法です。

SEO対策は、会社名や商品・サービスに関するキーワードが、検索窓に入力された時に、自社のサイトやサービス紹介のページなどの情報が、上位に表示されるよう対策していきます。

この時にも「多くの人が欲している情報を上位表示させる」アルゴリズムに則して、WEBサイトの調整などを行うことで、商品やサービス、会社情報がユーザーの手に届きやすくなるように対策します。

逆SEO対策では、SEO対策の方法を応用することで、自社サイトなどの上位化を行います。

会社のブランドを守る方法として「逆SEO対策」を導入時のポイント

会社のブランドを守る方法として逆SEO対策導入時のポイント
インターネット上に、会社の体質やサービスに関するネガティブな情報が投稿されて、企業のブランドが損なわれてしまったとしても、逆SEO対策を行うことで、状況を改善できる可能性はあります。

対策を行うことで、Googleの検索エンジン上に、ネガティブな情報が上位表示されないように施策します。これにより誹謗中傷の書き込みが「採用活動に対する影響を防ぐ」ことができたり「消費者の購買意欲を損ねない」ように改善していくのです。

それでは対策を導入するには、どのような点に注意したら良いのでしょうか。

逆SEO対策の費用感

逆SEOを導入する場合、施策費用や期間は、対策を行うキーワードの難易度によって違いがあります。

大企業の名前であれば、たくさんのユーザーが検索を行いますが、検索される数が少ない企業名や個人名であれば、容易に結果が出せる可能性があります。

対策を行う費用感としては、月額で10万円~、個人名で対策したい場合には、数万円から実施できる場合もあります。知名度が高く、多くのユーザーが検索する名前であれば、数十万の対策費用が必要な場合もあります。

知名度が高く、多くのユーザーが検索する名前であれば、数十万の対策費用が必要な場合もあります。

逆SEO対策にかかる期間

逆SEO対策によって検索結果からネガティブな情報が目立たないようになるには数か月の期間が必要です。

ページを更新してからGoogleに認識されるまでに時間がかかることや、サイト自体の評価や認知を高めるのは数日で行うことは出来ません。

現実世界と同じく、ネット上でも評判を取り戻したり自社のブランド力を高めるには簡単にはできず、数か月程度は掛かるのを前提として考えておきましょう。

また長い期間で取り組むほうが、誹謗中傷を含んだサイトが、再び上位に表示されることを防ぐことにもなります。

ネガティブ投稿への対処方法「逆SEO対策」と「記事削除」の違い

会社名や個人名の誹謗中傷対策を行う方法は、いくつかあります。上で紹介した逆SEO対策以外にも行える方法として、ネガティブな情報が書き込まれたサイト、ページ自体を削除するという方法があります。

例えば、5ちゃんねるなどの掲示板に、誹謗中傷が書き込まれてしまったとします。この場合には、5ちゃんねるの運営元に「この書き込みは、会社の名誉を低下させている情報なので、削除して欲しい」という希望を「削除要請」という形で申請します。

逆SEO対策は、Googleなどの検索エンジンに対して、不都合な情報がユーザーの目に触れないように、対策していきます。これに対して記事削除は、誹謗中傷を含んだページ、そのものを削除します。

逆SEO対策と弁護士による法的な対応方法

しかし、現実的にはサイト運営者が削除に応じてくれない事例もあります。

運営者側も、ユーザーの「言論の自由」を重んじており、書き込まれた情報が、明らかに企業側の名誉を低下させていたり、業務妨害であるなど、明確な理由が無ければ、削除してくれないケースが多いです。

5ちゃんねるなど規模の大きな掲示板サイトの場合、削除要請の件数も多いため「消して欲しい」という要望に対して、運営者側が対応完了するまでに時間が掛かってしまったり、「仮処分」などの裁判手続が必要であったりする場合もあります。

このような場合には、個人では対応するのが難しく、弁護士の協力が必要です。

ユーザーに対して誹謗中傷を含んだページが認知され始めてしまった状況であれば、ネガティブな情報を含んだ全てのページを削除し終わるまで、誹謗中傷の拡散を防ぎきることが出来ません。被害拡大を防ぐためにも、記事削除、逆SEO対策、両方とも検討しましょう。

複数の手段を講じることで、将来的なレピュテーションリスク回避の確実性が、さらに高まります。

まとめ│逆SEO対策は、長期的なレピュテーションリスク回避方法として活用できる

逆SEO対策は長期的なレピュテーションリスク回避方法
会社の商品やサービスを消費者に認知してもらうには、インターネット上での情報発信は欠かせません。

ポジティブな情報を長期的に拡散し続けるためには、ネガティブな情報が及ぼすレピュテーションリスクに対する回避方法を実施しながら、有益な情報を発信する必要があります。

レピュテーションリスクを回避する方法は、逆SEO対策以外にもSNSの活用やプレスリリースでの発信など様々な方法がありますが、検索結果上に出ている風評被害であれば逆SEO対策は優先度が高い対策になってきます。

「後ろ向きな評判が拡散してしまった後」も「これからネガティブな口コミが広まってしまう可能性を防ぐ」ためにも、逆SEOなど、検索エンジンに対する対策を講じつつ、多くの人が欲している情報を発信していきましょう。

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監修者
法律事務所アルシエン 共同代表パートナー

清水 陽平

清水陽平弁護士
2007 年弁護士登録(旧60期)。2010 月11 月法律事務所アルシエンを開設。 インターネット上で行われる誹謗中傷の削除、投稿者の特定について注力しており、Twitter、Facebook、Instagramに対する開示請求について、それぞれ日本第1号事案を担当。 主要著書として、「サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル[第3版]」(弘文堂)、「企業を守る ネット炎上対応の実務」(学陽書房)を出版している。