誹謗中傷・風評対策

ネガティブSEOとは?逆SEOとの違いや被害の対処法を徹底解説!

ネガティブSEOとは?逆SEOとの違いや被害の対処法を徹底解説!

ライバル企業のサイトの上位表示を妨害しようとする「ネガティブSEO」という言葉を聞いたことはありますか?ネガティブSEOは、悪質な嫌がらせ(スパム)として知られている行為です。

本記事では、ネガティブSEOの手法や問題点などを踏まえ、混同されやすい「逆SEO」との違いや、ネガティブSEOの被害に遭ってしまった場合の対策方法を解説します。

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ネガティブSEOとは

ネガティブSEOとは

ネガティブSEOとは、ひとことで言うと「他人の作ったサイトの価値を下げ、検索順位を故意に下げる行為」のことで、インターネット上の「嫌がらせ行為」とも言えます。

対象のサイトに低品質な被リンクを貼ることによってGoogleに対象のサイトを「スパムサイトだ」と勘違いさせたり、Googleに対して対象のサイトを「スパムサイト」だと虚偽の報告をしたりすることによって、検索結果の順位を落とす、あるいは検索結果に対象のサイトが表示されないようにする行為のことを言います。

ネガティブSEOは具体的にどんな「嫌がらせ」?逆SEOと何が違う?

ネガティブSEOの被害に遭ってしまった場合はどうする?

「ネガティブSEO」とは簡単に言えば、Googleから「こういうサイトはユーザーにとって無価値なので検索結果の順位を下げます」と言われている条件に当てはまる事項を故意に行うことによって、対象サイトの順位を下げようと仕向ける不正行為のこと。

Googleは、ある一定の基準を満たしているサイトを「ユーザーにとって有益である」と判断し、検索結果の上位に表示します。ネガティブSEOは、悪意を持って特定のサイトに対して「ある一定の基準」を満たさないように工作し、Googleに「低品質なサイトだ」と勘違いさせることを目的としています。

よく混同されがちな「逆SEO」との違いも交えて、その特徴や手法を詳しく説明していきます。

ネガティブSEOの主な手法:スパムリンクを大量に貼る

ネガティブSEOの主な手段として、「対象(順位を下げたい・嫌がらせをしたい)サイトに大量のスパムリンクを貼る」という方法が挙げられます。

「スパムリンク」というのは、Googleからスパム認定されるような低品質なサイト(例えば、他のサイトの文章を丸ごとコピペした文章のみで構成されたサイトや、無意味な文章・文字が羅列しただけのサイトなど)からのリンクのことを言います。

こういった低品質のサイトに「対象サイト」へのリンクを貼る事によって、Googleに「低品質なサイトからリンクを飛ばされている=リンク先のサイトも悪質なサイトだ」と勘違いさせるのです。

Googleは「良質だ」と判断したサイトの掲載順位を上げ、逆に「悪質だ」と判断したサイトの順位を下げる傾向があるため、それを悪用した嫌がらせの方法と言えます。

低品質なリンクとは?スパムリンクの特徴を見分けよう

嫌がらせ行為に該当する「スパムリンク」にはどのような特徴があるのか、もう少し具体的に解説します。ざっくり分類すると、以下のような特徴が挙げられます。

  • 海外ドメインのサイトや海外のサイト
  • コピペした文章のみで構成されたサイトや、無意味な文章・文字が羅列したサイト
  • 自社サイトと無関係なアンカーテキスト

スパムリンクの特徴として、まずは海外ドメインのサイトや海外(外国語)のサイトからのリンクが挙げられます。自分の保有サイトが海外向けの情報を発信しているメディアである場合は正当なリンクの場合もありますが、それ以外の場合は悪戯目的のリンクである可能性があるため、注意が必要です。

次に、前項でも例に挙げた「他のサイトの文章を丸ごとコピペした文章のみで構成されたサイトや、無意味な文章・文字が羅列しただけのサイト」です。Googleの指針によると、「無意味な文章・文字が羅列しただけのサイト」には、自動翻訳ツールで生成されたテキストが人間によるチェックや修正を経ず意味が通らない日本語のまま公開されている場合なども含まれるようです。

こういった低品質のサイトから順位を落としたいサイトへのリンクを大量に貼る行為は、ネガティブSEOの通例とも言える手段です。

Googleは閲覧するユーザーにとって有益な情報を掲載しているコンテンツを重視しています。こういった中身のないサイト(=閲覧者にとって無益なサイト)にリンクを貼られていると自分のサイトも低品質とみなされ、順位が落ちてしまう可能性があるのでネガティブSEOの被害を疑いましょう。

また、スパムリンクを見極めるために、自分のサイトへのリンク元のアンカーテキストにも注目してみましょう。アンカーテキストの内容が自分のサイトに掲載している内容と全く関係がなかった場合も、ネガティブSEOの被害に遭っている可能性があります。

参考:自動生成されたコンテンツ | 検索セントラル

ネガティブSEOのその他の手法について

稀に、ネガティブSEOの手段のひとつとして、コピーコンテンツサイト(ダミーサイト)を作成されたり、虚偽のDMCA申請をされてしまったりする場合があります。DMCAについては、後ほど詳しく説明します。

自社サイトのコンテンツをそのままコピーしてインターネット上に掲載された(=ダミーサイトを作成された)場合、自社サイト(オリジナル)がコピーと勘違いされて検索結果から削除(または大幅な順位下落)されてしまったり、元々自社サイトのコンテンツを閲覧する予定だったユーザーの流入が減ってしまったりする恐れがあります。

同じく、虚偽のDMCA申請をされてしまった場合も、Googleからオリジナルであるはずの自社サイトがコピーサイトと見なされ、削除の対象とされてしまうトラブルが起こると考えられます。

ちなみにGoogle Search Consoleに登録しておけば、自社サイトがDMCAの申請を受けた場合にはGoogleから通知が来るため、虚偽のDMCA申請の被害を受けてもすぐに気付くことができます。

参考:「リクエストを処理する前に、ユーザーに通知していますか?」著作権侵害による Google 検索結果の削除に関するよくある質問 – Transparency Report ヘルプ

ネガティブSEOと逆SEOの違い

「ネガティブSEO」の他に、「逆SEO」という言葉を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。「逆」という言葉を使っているため混同されやすいのですが、「ネガティブSEO」と「逆SEO」は違うものです。

「逆SEO」とは、新しく良質なコンテンツを掲載する味方サイトを制作したり、既存サイトのクオリティを上げたりする(内部改善)ことによってそれらのサイトをGoogleの検索結果の上位に表示させ、相対的に不当な誹謗中傷などが掲載されたサイトを押し下げる対策のことを言います。

他のサイトの評価を直接的に妨害するのではなく、「自分たちの所持しているサイトや正当な記事が掲載されているサイトに対して通常のSEOを行い、評価を上げていく施策」であるという点が、他人の作ったサイトの価値を下げる目的で行うネガティブSEOとの大きな違いとなります。

「逆SEO」についての詳しい説明は、こちらでも確認できます。

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ネガティブSEOの被害に遭ってしまった場合はどうする?

ネガティブSEOの被害に遭ってしまった場合はどうする?

ここでは、もしも自分のサイトがネガティブSEOの被害に遭ってしまった場合の2つの対処法について説明します。

悪質なサイトからのリンクを否認する

まずは、悪質なサイトからのリンクを否認するという方法。これは、自分のサイトをGoogle Search Consoleに登録している事が前提となるのですが、ネガティブSEOへの対処としては一番優先度の高い項目です。

「リンクの否認」とは、簡単に言うと、Googleに対して「このリンク元(=悪質なサイトや低品質なサイト)について、自分のサイトは関係ありません」と宣言する行為と言えます。

リンクの否認を行うには、否認するリンクのリストを作成するなど少し面倒な手順もあります。間違えて正当なリンクまで否認してしまわないように落ち着いて作業を行いましょう。

参考:サイトへのリンクを否認する – Search Console ヘルプ

DMCAの申請を行って不正サイトを削除する

自社が著作権を持っているコンテンツをコピーしたダミーサイトが作成されてしまった場合は、Googleに対してDMCA申請を行うことによってコピーサイトの削除を試みることができます。

【DMCA(Digital Millennium Copyright Act)とは?】

DMCA(Digital Millennium Copyright Act)とは、1998年にアメリカで施行された法律。日本語では「デジタルミレニアム著作権法」というインターネット上(デジタルのデータ)の著作権に関する法律の略称です。

DMCA(デジタル ミレニアム著作権法)は米国の著作権法で、著作権侵害による金銭的損害から Google のような認定オンライン サービス プロバイダを保護するセーフハーバー条項と呼ばれる規定が設けられています。このセーフハーバー条項では、一定の要件を満たすリクエストが提出された場合、サービス プロバイダは著作権の侵害にあたると思われるコンテンツを削除するかアクセスを無効にすることを定めています。Google が著作権の削除リクエストに応じる場合は、DMCA の要件に準拠します。

引用:「DMCA とは何ですか?」著作権侵害による Google 検索結果の削除に関するよくある質問 – Transparency Report ヘルプ

アメリカの法律であるため日本の犯罪を取り締まることはできませんが、アメリカの法人であるGoogleやTwitter、Instagram、Facebookなどでは、この法律がインターネット上の著作権問題を判断する基準となっています。

つまり、「DMCAの申請をする」とは、簡単に言えば「Googleに対して著作権侵害の報告を行う」ということであると言えます。

ちなみに、日本では類似の機能を持つ法律として、2001年に「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」が成立しています。

DMCA申請の方法と手順

それでは、実際にGoogleへDMCAの申請をする手順を追っていきましょう。

1.Google公式の「著作権侵害による削除」のページ(https://www.google.com/webmasters/tools/dmca-notice)にアクセスする

2.氏名(企業としての申請であれば会社名)、著作権所有者、メールアドレス、国といった連絡先情報を記入する

DMCA申請手順:連絡先情報を記入する

3.著作権対象物について、必要な情報を記載する

DMCA申請手順:著作権対象物について、必要な情報を記載する

「著作権対象物を特定する情報とその著作物の説明」の欄には、自分(自社)の著作権がどのように侵害されているのかを具体的に記載します。

「当該著作物が許可を受けて掲載されている場所」の欄には、自分(自社)の著作物が正当に掲載されているサイト(自社サイトや公式SNSなど)のURLを記入します。

DMCA申請手順:著作権を侵害しているサイトのURLを記載する

「権利を侵害している著作物の場所」の欄には、著作権を侵害しているサイトのURLを記載します。

もしも、複数の著作権侵害情報を一度に申請したいという場合は、その下にある「新しいグループを追加」というリンクをクリックして、同様に記入していきます。

4.宣誓供述書の内容をよく読み、チェックボックスにチェックを入れる

DMCA申請手順:宣誓供述書にチェックを入れる

この項目ではとくに、ここで記入した情報が「Lumen プロジェクト」というサイトに記載されるという点に注意してチェックを入れる必要があります。ここで記入した個人名(申立人の名前)も公開されます。

5.全ての項目の記入が終わったら電子署名をし、送信ボタンを押す

DMCA申請手順:電子署名をし、送信ボタンを押す

このリクエストフォームから申請を行い、申請した内容が認められた場合は、Googleの回答によれば約6時間程度で削除が完了するということですが、言語や送信情報の内容によっては時間がかかることがあるとも言われています。

まとめ|ネガティブSEOは悪意ある「嫌がらせ」!逆SEOとの混同に注意

ネガティブSEOは悪意ある「嫌がらせ」!逆SEOとの混同に注意

「ネガティブSEO」とは、検索結果の順位を下げたいサイトに対して悪質な被リンク(スパムリンク)を張るなどして攻撃を行う、インターネット上の「嫌がらせ」です。対して「逆SEO」とは、良質なコンテンツを新規に作成・掲載したり、正しい情報が書かれている既存サイトに対してSEOを行ったりすることによって不当なサイトを押し下げる対策のことを言います。

ネガティブSEOの被害をあらかじめ受けないようにする対策を行うのは現状難しいため、自社サイトをGoogle Search Consoleに登録するなどをして、できるだけ早く攻撃に気付けるようにする体制を整えておくことが被害を最小限にする鍵と言えます。

もしも被害を受けてしまった場合は、受けたネガティブSEOの手法に合わせてリンクの否認やDMCA申請などを行って対応していきましょう。

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監修者
法律事務所アルシエン 共同代表パートナー

清水 陽平

清水陽平弁護士
2007年弁護士登録(60期)。2010年11月法律事務所アルシエンを開設。ネット中傷の削除、投稿者の特定、炎上対応などインターネット分野の法律問題に取り組んでいる。総務省の「発信者情報開示の在り方に関する研究会」(2020年)、「誹謗中傷等の違法・有害情報への対策に関するワーキンググループ」(2022年~)の構成員となった。主要著書として、「サイト別ネット中傷・炎上対応マニュアル第4版(弘文堂)」などがあり、マンガ「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」の法律監修を務める。