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Indeed(インディード)の口コミ削除方法を解説!犯人特定は可能なの?

Indeed(インディード)の口コミ削除方法を解説

求人情報専門の検索エンジンとして有名なIndeed(インディード)。人気タレントを起用したテレビCMなども放映されていることから、「仕事探しはIndeed」という歌のフレーズを聞いたことのある方も多いかもしれません。

本記事では、Indeedに書かれた口コミの削除方法や、削除ができなかった場合にも使えるネガティブな口コミへの対処方法などについて解説します。

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Indeedとは?

Indeedとは?

Indeed (インディード)は求人情報を専門にした検索エンジンです。「世界No.1の求人検索エンジン」として世界で毎月2.5億人以上のユニークビジターを抱え、3億2,000万件の企業評価と口コミが閲覧できると紹介されています。

Indeed (インディード)は求人情報を専門にした検索エンジンのこと

引用:仕事さがしにサーチあれ | Indeed (インディード)

フリーワードや勤務希望地域を入力することで、インターネット上に掲載された求人情報(メディアや求人サイトなどの情報)を一括で検索することのできるサービスとなっており、検索結果には求人の実際の掲載元へのリンクが表示されます。

運営しているのはIndeed Japan株式会社ですが、Indeedの本社自体はアメリカにあります。日本の拠点である東京のIndeed Japan株式会社のほか、イギリスのロンドン、フランスのパリなど世界各国に拠点を持っています。そのため、求人情報の検索エンジンである「Indeed (インディード)」も50以上の国と地域で展開されています。2012年9月に、株式会社リクルートの完全子会社となっています。

参考:Indeed公式ホームページ「Indeedについて」

Indeedの口コミは誰が書いている?

Indeedの口コミは誰が書いている?

Indeedの口コミは誰でも自由に書く事が出来ます。基本的には、企業に勤めている人やその企業を退職した人が書き込みを行うことが多いとされていますが、仕様上ライバル企業の人や企業を良く思っていない人が社員を装って批判的な内容を書き込むことも可能です。

Indeedの口コミ一覧

引用:Indeedホームページ内 企業ページ詳細画面

企業に対する口コミは、Indeedのホームページ内にある企業詳細ページに掲載されています。

Indeedの質問箱

引用:Indeedホームページ内 企業ページ詳細画面

また、Indeedの企業詳細ページには求職者が企業についての質問を投稿し回答を募ることができる「質問箱」という機能があります。こちらに虚偽の回答を投稿されてしまう場合もありますので、自社の情報をチェックする場合にはこちらも合わせて見ておくと良いでしょう。

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Indeedの風評口コミを放置するリスク

Indeedは「世界で月間2億5000万人の求職者が利用している求人検索エンジン」と言われ、当然日本からのアクセス数も多く、たくさんの求職者が利用しています。近年では就職活動に関する情報集めの一環としてインターネット上での口コミや評判をチェックする求職者も増えています。

「マイナビ」や「転職会議」などといった就職支援サイトはたくさんありますが、それらのサイトとは違いIndeedは「求人情報を専門にした検索エンジン」であるため、インターネット上に掲載されている求人情報を取得し表示しています。つまり、Indeedで検索を行えば、複数の求人サイトに掲載された情報をいちどに見る事ができるということです。

もちろん、GoogleやYahoo!といった有名な検索エンジンで企業名を検索し、Indeedに掲載された口コミを目にする人も多くいるでしょう。多くの人が利用するということは、そのぶん多くの人に口コミが閲覧されるという事になります。

実際、GoogleやYahoo!を使って「〇〇(職種) △△(勤務地)」と検索すると、とても高い確立でIndeedが上位に表示されます。そのため、Indeedに投稿された虚偽や風評の口コミを放置してしまうと、その口コミは多くの人の目に留まることになると考えられます。

多くのインターネットユーザーはインターネット上に書かれた口コミの全てを鵜呑みにする訳ではないとはいえ、求職者からネガティブな印象を持たれてしまったり、採用しても同業他社と比べて辞退されてしまったりするリスクが上がってしまいます。

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Indeedについた口コミは削除できる?

Indeedについた口コミは削除できる?

Indeedは基本的に企業からの口コミ削除依頼には応じていません。これは、どのような口コミが投稿されていても、それが求職者にとっては「リアルな情報」とされるためです。口コミを投稿された企業側が何か操作を行って口コミを削除したり非表示にしたりすることもできません。

口コミのガイドラインは?

Indeedでは、口コミの投稿者向けにガイドラインのページを公開しています。ガイドラインでは、書き込む内容について以下に気を付けるよう提示しています。

  • その会社のことおよびそこに勤めていたときの個人的経験を書いてください
  • その会社で働くことが好き(もしくは嫌い)な具体的な理由を書いてください
  • 企業クチコミの内容に偽りがないことをご確認ください
  • 投稿されたすべてのクチコミは弊社の利用規約の対象となります

引用:Indeed ガイドライン

また、口コミの禁止事項としては下記のように書かれています。

  • 卑猥な表現、差別的な表現、または公開フォーラムに不適切な表現
  • 宣伝行為、”スパム”、他の会社やオファー、ウェブサイトへの言及
  • メールアドレス、URL、電話番号、住所、その他の連絡先情報
  • 他者の投稿についての誹謗・中傷、悪意のあるコメント
  • 違法・脱法行為の申し立て – これは不法行為を報告するための場ではありません
  • 他者の名誉を毀損する内容

引用:Indeed公式ホームページ ガイドライン

口コミがこれらの行為に該当する場合や、ガイドラインに抵触する場合は口コミの掲載は不可となっています。

虚偽や誹謗中傷、風評の口コミは報告できる?

Indeedに掲載された口コミは基本的に書き込んだ本人以外は削除不可と言われていますが、Indeedのクライアントサクセスチームに連絡することで、該当の口コミが本当に「ガイドラインに違反していないのかどうか」という事を再審査してもらえる場合があります。「企業ページに関するよくあるご質問 (FAQ)」のページでは、以下のように説明されています。

Q: 料金を支払うことで、評価の低いレビューを削除することはできますか? 自社の企業ページを削除する方法はありますか?

A: Indeed は求職者にとって最高のエクスペリエンスを確実に提供することを理念として掲げており、その一環として、信頼性のあるレビューを掲載しています。このため、Indeed ではガイドラインに準拠しているレビューや企業ページを削除することはありません。

Indeed では、担当者がコンテンツのガイドラインに基づいてレビューの内容に問題がないか必ず確認しています。レビューに虚偽や中傷、またはガイドラインに抵触した内容が含まれると思われる場合、クライアントサクセス担当者までご連絡ください。この場合、該当するレビューは再度審査されますが、審査中も継続して表示されます。また、再審査は、最初の審査と同じガイドラインに準拠して行われます。

引用:Indeed公式ホームページ 企業ページに関するよくあるご質問 (FAQ)

企業ページについた口コミがガイドラインに違反していないかどうかについては、Indeedの運営も確認を行っているようですが、稀に確認の目を掻い潜って表示されてしまう場合もあります。

もしも、口コミの内容が虚偽であったり誹謗中傷であったりするなどガイドラインに違反していた場合は再審査をしてもらうためにIndeedのクライアントサクセス担当者宛に連絡をしましょう。

参考:Indeed公式ホームページ 企業ページに関するよくあるご質問 (FAQ)

口コミを報告する手順

ガイドラインに違反している口コミは、口コミ掲載ページから報告することができます。報告を行うにはIndeedにログインしている必要がありますので、先に利用者登録をしておきましょう。

【Indeedの口コミを報告する手順】

Indeedの口コミを報告する手順
  1. 報告したい口コミの下部にある「報告する」のリンクをクリックします
  2. 「不適切な表現」「広告またはスパム」「個人情報」「他のクチコミの誹謗・中傷」「不正行為と思われるもの」といった選択肢から該当する報告理由を選び、チェックします
  3. 送信ボタンをクリックして、報告完了です

注意点としては、口コミの報告によって再審査してもらえる事になった場合でも、再審査が終わるまで該当の口コミが掲載されたままとなってしまうという事は覚えておく必要があります。また、再審査を行ってもIndeedの運営に「違反ではない」と判断されてしまった場合は削除されません。

口コミ返信機能の活用方法

口コミ返信機能の活用方法

口コミが削除できなくても、企業側がすぐに取り掛かるべき対策方法があります。それが、口コミ返信機能の活用です。Indeedでは、企業側が口コミに対して返信を行うことが出来ます。

企業ページからクチコミにコメントを追加して返信することもできます。クチコミの投稿者に感謝の気持ちを伝えたり、返信を書き込むことができます。

引用:Indeed公式ホームページ 企業クチコミの管理

もし悪意のある口コミや虚偽の内容の口コミが書かれてしまった場合、企業側から誠意のある回答を返信しておくことで、閲覧している求職者からネガティブなイメージを持たれてしまうことを防ぐことができます。口コミに対する企業側からの返信はIndeedの運営側からも推奨されていますので、時間を見て積極的に行っていくと良いでしょう。

また、同じように企業ページの「Q&A」にも企業側から回答することが推奨されています。「Q&A」は質問だけではなく回答についても誰でも投稿可能となっているため、悪意ある投稿(回答)の影響を受けやすくなっています。速やかに企業からの公式見解を回答しておくことで、このような悪意ある回答による質問者(求職者)からの誤解のリスクを下げることができます。

企業口コミへの返信方法

口コミへの返信方法は以下のとおりです

  1. 企業ページにログインします
  2. 企業ページに投稿された口コミの下部にある「コメントを追加」をクリックします
  3. テキストボックスが表示されるので、そちらにコメントを記入します
  4. 「コメントを追加」をクリックします

また、「企業口コミに返信する際のヒント」として、口コミへの返信はタイムリーに行うことやポジティブな姿勢で感謝の気持ちを忘れないことなどを意識するようにというアドバイスも示されています。ポジティブ・ネガティブ関係なく全てのコメントにタイムリーな返信を心がけることは、企業のイメージをアップさせることにも繋がります。

参考:Indeed公式ホームページ 企業クチコミの管理

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違法性のある口コミであった場合の対処法

違法性のある口コミであった場合の対処方法

違反報告で詳細の違反内容や被害状況をしっかり説明できず、再審査を行ってもIndeedの運営に「違反ではない」と判断されてしまう場合があります。しかし、違反報告を行って削除されなかった場合でも、口コミの内容が違法な内容であった場合は、法的な削除を試みることができます。

違法となる口コミは「名誉権の侵害」「信用毀損罪・業務妨害罪」に当てはまる場合が多く見られます。

【名誉権の侵害】

書き込まれた口コミによって企業の社会的評価が低下する場合、その口コミは「名誉権を侵害する違法な口コミ」であると考えられます。「企業の社会的評価が低下」とは、簡単に言えば、その口コミを閲覧した事によって多くの人々が「この企業を関わるのはやめよう」と判断するおそれのあるものを指します。ただし、書き込まれた内容が本当のことであった場合は違法な口コミとは言いにくくなる点には注意が必要です。

【信用毀損罪・業務妨害罪】

「この会社は経営状態が危ないからすぐ倒産する」「この店は期限切れの食材を使った料理を出している」など、虚偽の情報や噂を流して企業の信用を貶める行為は「信用毀損罪」に当てはまる場合があります。また、こういった口コミがきかっけとなり企業へのクレームの電話やメールが止まず、業務が妨害された場合は「業務妨害罪」にあたることもあります。

法的な削除は被害を受けている本人であれば申請可能ですが、法律の詳しい知識が必要であるため、基本的には弁護士に相談して対処してもらう事になります。弁護士に依頼する場合は、インターネットトラブル解決の実績がある弁護士に相談するとより安心です。

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Indeedの口コミ、迅速に対処するには?

Indeedの口コミ、迅速に対処するには?

Indeedに掲載された口コミをめぐるトラブルには、一刻も早い対処が必要です。対応が遅くなれば遅くなるほど多くの人が風評や虚偽の口コミを閲覧し、信じてしまったりネガティブな印象を持ったりする人が増えてしまうためです。

迅速に対処するためには、日頃からIndeedに書き込まれる口コミや質問箱に投稿される内容を把握しておくことが大切です。もしも、企業内の人員を割けない場合は「有人監視サービス」などを利用してみるのも良いでしょう。例えば、株式会社エルプランニングの有人監視サービスなら監視対象サイトの指定も可能です。

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まとめ|Indeedの口コミは削除が難しい!返信機能の有効活用などで工夫しよう

Indeedの口コミは削除が難しい!返信機能の有効活用などで工夫しよう

世界中のユーザーが利用している求人情報専門の検索エンジン、Indeed(インディード)。多くの人が活用しているということは、投稿された口コミも多くの人の目に触れやすいということです。

しかし、Indeedに投稿された口コミは、書き込んだ本人しか削除できない仕組みになっています。企業には口コミに返信できる権利があるため、良い口コミだけではなく悪い口コミにも真摯で迅速な対応を行い、ポジティブなイメージを持ってもらうことが一番簡単な対応方法となります。

とはいえ、ガイドラインに違反している内容や、企業の業務を妨害する違法な内容が掲載されている場合は、Indeedのクライアントサクセス担当者へ報告し再審査をしてもらう事が可能です。それでも削除できなかった場合は弁護士に相談し、対処してもらうことも考えましょう。

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監修者
法律事務所アルシエン 共同代表パートナー

清水 陽平

清水陽平弁護士
2007 年弁護士登録(旧60期)。2010 月11 月法律事務所アルシエンを開設。 インターネット上で行われる誹謗中傷の削除、投稿者の特定について注力しており、Twitter、Facebook、Instagramに対する開示請求について、それぞれ日本第1号事案を担当。 主要著書として、「サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル[第3版]」(弘文堂)、「企業を守る ネット炎上対応の実務」(学陽書房)を出版している。